会見
いろいろ悔しかったり、気持ちを整理するのが大変だったんですけど、完ぺきな演技ではなかったかもしれないけど、オリンピックという4年に1度の、世界中が注目する中で、ラストのグループで大きなミスなく演技ができたことは、今思えば、よくがんばったなと自分でも言えると思います。やはり(06年)トリノ(五輪)と同じような演技をしたくないというのが一番の目標でここにきたので、同じミスをせずに、4年もたっていますので成長しないといけないんですけれど、順位も10上げられたので、それはよかったです。
Q:昨日の夜からは何をしていた?この後一番何をしたい?
家族が、弟を除いて来てくれていて、あと本当に知り合いの方とかお世話になった方に会いに行ってお話をして、5時ぐらいに寝ました。今一番しなければいけないのは世界選手権に向けてもう一度気持ちを引き締めて練習することと思いますし、ショートでトリプル+トリプルができるように。それがいま一番したいです。
Q:五輪はもう一回来たい所になったか? 4年後どういう自分でいたい?
自分は2回目で、2回目の五輪に来てよかったって思います。トリノのときにもう一度来たい、という目標をかなえられて、2回目で幸運だったというか、世界に何人かしかオリンピアンがいない中、2回目を経験させていただいたことを感謝しますし、いまバンクーバーに来られたことをすごく幸せに思えて。フリーの演技が終わった後に、たぶん初めて心からスケートをやっていてよかったって、幸せな気持ちになりまししたし、本当に足を運んで下さった応援してくれてるかた、日本で声援を送ってくれる方に感謝の気持ちしかでてこなくて、きてよかったっておもいました。4年後は自分はまだ何ともいえないですが、やっぱり日々成長していかなくてはいけないなと思いますし、世界選手権が迫っているので、今回悔しかったところを調整して、09-10シーズン最後の試合なのでいい演技ができたらなと今は思います。4年後どうなっているか分からないですけど強いて言うなら、3度目の正直もいいのかなと思いました。
Q:練習など多くのプレッシャーの中で自分を支えてきたものは?
自分は2回目で、1回目も本当にたくさんの方が応援してくださったんですけど、やはり18歳で、いろんなことでちょっと戸惑っていて、自分を見失っていたというか、スケートがいやになったときもあって、その応援の力っていうのがちょっと分かってなくて、今回は今まで出会った人、自分がスケートをやっているからいろんな人に出会えますし、いろんな経験をさせていただける、ここにいるみなさんともスケートがなければ出会えてなかったと思いますし、もちろん家族やサポートしてくれている方や、そういう自分の身近でサポートしてる人たちの力、ショート、フリーでオリンピックで大きなミスなく終われたっていう結果、そういう支えがあったと思うんですけど、自分の中ではそれプラス、本当にいままで出会った人の声援の力が本当に支えになったってフリーが終わった後に、感じられたので、それが一番支えになりました。
Q:ショートとフリーの間は何をしていた?
正直、ショートのあとにトリプル+トリプルにつなげれたことに自分自身納得していましたし、最終滑走でプレッシャーもあったと思うんですけど……。トリプル+トリプルをしないと前に進めなかったと思っていたので、自分の演技は納得していたが、あとでトリプル+ダブルにしていれば点数は伸びていただろう……と、いろんなことを考えて、夜は、気持ちが複雑でなかなか寝られませんでした。
次の日の朝、練習に行って少し落ち着いて、午後は飛行機で(アイス)ホッケーの選手と知り合って、試合を見に行って、オリンピックってメダルはすばらしいと思ったし必要なことだと思ったんですが「あ、結果じゃないんだ」と。試合ですけど「オリンピックウインターゲーム」なので、4年に1度、本当に世界が一つになれる、そのオリンピックゲームを楽しむ、世界で楽しむイベントではないですけど、そういう気持ちになれた。あのホッケーはよく分からないんですけど、自分の中のメモリーに残ったというか。「あ、自分もフリーで人の心に何か残る演技をすればいいんだ」って、プラスに考えることができたので、すごくいい一日を過ごせて。
フリーはもうミスが許されない位置にいたので、難易度は低くしましたが、オリンピックで大きなミスなく終われたことは自分にとってプラスだったと思います。強いていえばスピード感がなくて、自分でも頑張って推そうと思ったんですけど、緊張感が出てしまってダメだったんですけど。新しい課題が見つかったので、次に進めます。
Q:どこで調整して世界選手権に臨むか。
たぶんアメリカに帰って、もしかしたらヨーロッパで時差調整をしながら練習をする可能性も。アメリカかヨーロッパ。
Q:終わった後にかけられた言葉で心に残っているのは?
一番うれしかったのは、メダルがとれなかったにもかかわらず、自分もそれは悔いじゃないですけどメダルが目標だったんで、メダルがないのは残念ですけれど、ニコライ(モロゾフコーチ)に「I proud you」って言われて、「誇りに思う」っていう意味で、それがすごくびっくりしたんです。彼、毎年結構メダルがあったりとか、本当にプロのコーチでやっていて、自分はメダルは取れなかったんで、不安だったんですけど、演技に対して、君はトリプル+トリプルをあの場で挑戦して、すごく大変だっただろうにって。それがすごく悔しまぎれにでしょうけど、言葉に出してくれて、フリーもそういう風に言われたのにびっくりしたのと、コーチにそういう風に言われた、特にニコライなんですけど、初めて、ではないですけど言われたのが、一番、自分は次頑張ろうと思いましたし、家族が自分の演技をスケーターじゃなく娘として抱きしめてくれて、すごくいい家族だなって。自分は、世界一の家族に支えられてここまでやってきたんだってうれしくなります。
Q:4年後を見据えて、スケート以外に挑戦してみたいことは。4年後の将来像は。
フリースタイルスキー、くるくる回るやつ、エアリアル、それをやってみたいです。そういうアクロバティックなことをやってみたい。見ていて格好いいのでやってみたいです。4年後のことは何とも言えないですね。一日一日が新しい日ですし、父を亡くしてる自分は考えられないことだったので、あした何が起こるかわからないと思うんです。自分は4年後より一日一日を大切過ごしたいなって。その日、何が起こるか本当に分からないことを自分は身をもって体験しているので、1秒1分、このまま一生懸命過ごしたいです。
Q:大技に点がつかない今の採点システムについて
自分はまあやっぱりルールに沿って競技をするしかないと思うので、何も言うことはないですし(中略)選手にとっては大変ですけど、いまのルールに疑問を持たずにやっているので何も言えない。
Q:他の選手の演技で印象に残ったのは?
私はこっちに入っていたので、こちらで見させていただきました。もちろん、日本の高橋選手のメダル獲得は、本当にすばらしい内容と心から思って、自分も頑張ろうって。高橋選手だけでなく、織田選手も小塚選手も初めてのオリンピック。自分と比べれば素晴らしい選手だなと思い感動しました。(男子金メダルの)エバン(・ライサチェク)もすごい感動しました。金メダル欲しいんだな、という演技だったのですごく心に残りました。

